| 『最近、テレビや新聞広告などで、肌荒れに色々なピーリング治療を耳にすることが多いのですが、どんな症状にどのピーリングが効果的なのですか?』 |
ピーリングとは、皮膚の最も表面に近い層を溶かして、ピール(剥離)させ、皮膚の再生を促す治療です。もともと皮膚の一部は28日間で生まれ変わっているのですが、ピーリングを行うことによって、この生まれ変わりが加速し、古い細胞が早い周期で皮膚から脱落していき瑞々しいツルツルの皮膚に変わっていきます。
日本では、約10年前から俗に言う肌荒れ治療として、
1 化膿している赤ニキビ・白ニキビ
2 ニキビ瘢痕(あと)
3 毛穴の開き
4 シミ、クスミ
5 小ジワ
などに治療として行われています。
現在、日本の医療機関で行われている主なピーリングは、
1 ケミカルピーリング
2 ブルーピール
3 クリスタルピーリング
4 ダイアモンドピーリング
です。医療機関によってはオリジナルのピーリングを行っているところもありますが、医療機関以外のエステなどで行われているその他のピーリングは医学的根拠がなく、また、基本的にピーリング治療は医師の管理下で行われることがトラブルを避ける基本ですので注意しましょう。
ケミカルピーリングは、皮膚にグリコール酸や乳酸、サリチル酸、レチノイン酸、トリクロロ酢酸などの弱〜強酸性の液体を塗り、炎症を起こしピールさせます。これらのうち、グリコール酸が最も刺激の少なく、効果も安定したピーリングです。また、酸に殺菌作用があることからニキビの原因となるアクネ桿菌(かんきん)を死滅させますので、赤みや化膿しているニキビに特に効果があります。レチノイン酸やトリクロロ酢酸は、強酸で皮膚の深い層まで炎症が生じますので、副作用をよく理解した上で治療を受ける必要があります。
ブルーピールは、アメリカの皮膚科医が考案したグリコール酸、レチノイン酸、ハイドロキノン(皮膚の漂白作用薬)を混ぜ合わせたピーリングです。かなり強い炎症反応を生じる治療ですので、1回でもかなり皮膚が剥がれ落ち、生まれ変わったようになりますが、その分、全身麻酔が必要なほど痛みが強く、肌のトラブルを生じる危険性もあります。また、白人を基準にしたピーリングですので、日本人の肌に行うには医師の高い技術とピーリングまでのホームケアが必要です。
クリスタルピーリングとダイアモンドピーリングは、機械を使ったピーリングです。クリスタルピーリングは、酸化アルミニウムの粉を皮膚に吹きつけ、ダイアモンドピーリングは金属で皮膚を擦り、微細な傷をつけながら、古い角質層を均等に吸いあげて取っていく治療です。ケミカルピーリングのように炎症が生じませんので痛みが少なく、治療後の赤みもありません。従って、ピーリング後の冷却の必要がなく、短時間で治療することができます。また肌が弱いと感じている方でも皮膚の反応を見ながら、治療中に強弱の調節が可能ですので安心して受けることができます。個人差はありますが、クリスタルピーリングの方がニキビ跡などの皮膚の凸凹や肌のざらつき、クスミを改善させる作用は強く、改善する実感も早く湧いてきます。
ブルーピール以外のピーリング周期は、1〜2週間で、約10〜15回は最低でも続けて行う必要があります。ケミカル・クリスタルなどのマイルドなピーリング後の化粧は可能です。
ピーリング期間中は、皮膚の新陳代謝が活発になりますので、冬でもしっかり日焼け止めをつけ、紫外線予防は念入りに行う必要があります。
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