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ワキの臭いでお悩みの方へ
| 『夏になるとワキのにおいに困っています。何か良い方法はありませんか?』
(27歳・OL) |
「ワキの臭い」には多くの人が悩んでいます。
夏の暑さが本格的になってきました。暑くなるのにしたがって気になってくるのが、ワキの汗の量と臭いです。アウトドアスポーツが活発になる時期ですが周りを気にしながらなんとなく楽しめない方も多いようです。また、体を大して動かさないショッピングなどでも服に汗がすぐに滲んできたり、白い服を着るとワキの部分が黄色くなったりして不愉快な思いをする方もおられます。毎年6月初旬頃から皮膚科には、このような悩みをもつ患者さんが多く来院されます。
汗の臭いは「腋臭症」という立派な病気
汗の臭いには、ワキの皮膚に存在するエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの汗腺と、皮脂腺、皮膚常在菌が関与しており、「腋臭症」という立派な病気です。この中でも特にアポクリン汗腺から出る汗が強い臭いを出すといわれています。ただし、ワキの臭いを測ることが出来ませんので、腋臭症には診断基準というものがありません。自分でワキの臭いが気になれば腋臭症ということになります。
このようなワキの臭い対策としては、一般に薬局で売られている制汗剤、消臭剤などをワキにつけるのが一般的です。しかし、これらでは対応できないような臭いである場合や何度もつけることによって皮膚が黒く変色してくる場合には、早めに治療が必要になります。
飲み薬による治療法
治療には、飲み薬と手術による治療があります。飲み薬による治療は、自律神経のバランスを整えて、主に発汗を促す交感神経の働きを抑えて汗の出方を減らしていくという原理です。この薬は、飲み始めて効果が出始めるのに2〜3ヶ月間必要になることと、すべての腋臭症の患者さんに効果があるわけではないこと、飲むのを止めるとかなりの確率で治療前の状態に戻る欠点はありますが、手軽に治療できるという良い面もあります。
手術による治療法
手術による治療としては、
(1)汗腺を電気で焼いてしまう方法、
(2)吸引器で汗腺を吸引する方法、
(3)ワキの皮膚を切開して汗腺を切っていく方法
などがあります。 いずれの方法も改善率は高いのですが、(2)、(3)の方法は皮膚を切開する必要があるため、傷跡を気にされる方が多いようです。また、術後入院が必要になる場合やガーゼを厚めに当てて圧迫する必要がありますので、周りに気付かれずに手術をすることは困難です。このような点を考慮したのが@の方法です。図のように針を皮膚に水平に刺していき、皮下のみに電気を流してアポクリン汗腺を焼却していきます。1回の手術で改善し再発のない方もおられますが、1年に1回の周期で合計3〜4回行なえば、長期にわたって効果が持続します。また、最近になってレーザーによる治療も研究されています。いずれの治療でも、ワキは発汗によって体温をコントロールする重要な部位ですので、まったく汗を出さないようにすることは出来ません。したがって、治療前の半分程度の汗量と臭いにするのが目標となります。
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